従来の仏具の常識を変える、現代の住環境に合った新しいブランドづくりへの挑戦は2010年にスタート。
真鍮を丸くした形は、単に美しさや可愛らしさだけを追求してできたものではなく、ほかにはない、瀬尾製作所だからこそ可能な、長年のおりんづくりや、鍛造、板金加工で培った技術と、ものづくりへの情熱が可能にした形です。
音の美しさを追求するために中は空洞に。上下の間には隙間があり、金属同士はつながっていません。
地面との接点はできるだけ小さく、敷物によって響きが良くなるよう工夫されています。りん棒の先端には、音が美しく鳴る水目桜の木を用いています。 開発者たちがそれぞれに最善を尽くし、約2年の歳月をかけてこの形にたどり着き、特許も取得しています。 簡単にはできないからこそ実現したかった、日常の中で違和感なく溶け込む「Cherin 」。ときを経ても変わらず進化を続けながら、多くの方に愛されている祈りの道具です。
【瀬尾製作所について】
国の伝統的工芸品「高岡銅器」に代表される銅製品の一大産地・富山県高岡市。
約400年前、この地に高岡城を築いた加賀前田家二代当主・前田利長公が7人の鋳物師を呼び寄せたのが始まりです。
当初の鉄鋳物から、やがて、美術銅器や花器、仏具、銅像などが盛んにつくられるようになり発展。
瀬尾製作所はこの歴史ある産地で、1935年の創業から一貫して仏具に関わる製品を手がけてきたメーカーです。
得意とするプレス板金の技術と、ものづくりへの真摯な挑戦を礎に、最近では住環境や暮らしの変化に合わせた、新しい仏具を独自に開発。オリジナルブランドSottoシリーズでは、現代のライフスタイルに合った、想いの道具や祈りの場づくりをご提案しています。