喪服に合わせる小物のこと
葬儀のとき、喪服に合わせてアクセサリーをコーディネートするのが一般的ですが、どうしてでしょうか?
さまざまな解釈がありますが、”遺族に対しての心遣い”という表現が有力です。
というのも、きちんとした装いをこころがけたときに、女性の場合はアクセサリーが欠かせないからです。
少しおしゃれをするという意味もありますが、礼儀や思いやりといった気持ちの部分が大きいようです。
もちろん男性もスーツにネクタイは必需品ですよね。
なかでも大事なアクセサリーは「ブラックバック」
光沢のない布製のバッグは喪服と衣装が良く、慎んでいるイメージを崩しません。
何かと入れるものが多い席では、手提げバッグが更にあると便利です。
そして、パールのネックレスも必需品です。
必ずといっていいほど、日本では一連のパールネックレスを付けます。
真珠は古来から「月の涙」「涙の象徴」とされ、
洋装の歴史をみても葬儀の際に付けられることが多いです。
シンプルで長く過ぎないものが、控えめで失礼のない見え方です。
ちなみに二連は「凶事が重なる」と言われることから失礼にあたってしまいます。
「重ね重ね」「たびたび」といった重ね言葉も慎んだほうが無難です。
その他、あったほうがよりお悔やみの気持ちが伝わるアクセサリーは念珠と袱紗(ふくさ)です。
御焼香するときに片手に持っていると、遺族の方々に気持ちが伝わります。
洋装には小ぶりの念珠がバランスよく見えます。
袱紗は香典袋を入れるためのものです。
受付でのひとときに活躍する袱紗ですが、そんな細やかな部分でもきちんと感が伝わるものです。
装うことで、お悔やみする気持ちが伝わるといいですね。